平成24年11月26日 練習会

月ヶ岡のお祭りもたしか無事済んで、

次の月曜日(26日)の練習日です。

今日も写真はないんだけど、まあ聞いてください。

いつものように、待合所のカギを開けて、しばらくすると

Hだ氏がやってきて、まあお祭りの反省会だということで

いつものように一杯やってると、

政治師匠がやってきて、なんだかタコの話になって、

食べるタコじゃないよ。あげるタコだよ油で、

ちがうちがう。お正月に揚げる凧。

で、政治師匠が子供のころの母島の正月の話をしてくれました。

むかーしむかし

正月にはみんなで凧揚げをやったそうです。

もちろん手作りです。

竹を削ることから始めるそうです。

竹は、島の竹じゃあ、ご存知のように粘りがなくてだめだから

内地(浜松)から取り寄せるんだって。

絵も、半紙に自分たちで描くんだけど、絵は「為朝」に決まってるんだって。

竹と竹は木綿糸で結び、そこに絵を描いた半紙を、ご飯を練ったのりで貼ります。

凧を反り返らせる反り糸に絹の布を巻きつけると、

揚げた時に、いい唸り音が出るそうです。

糸は麻の糸、これもまた取り寄せて使うそうです。

普通の綿の凧糸じゃあ重いし伸びがあってだめなんだって。

その麻糸を漁の釣糸みたいにザルに輪にして垂らしておくんだって。

なんとその長さ500mだと。乳房山より高いんだぜ。

まあ真上に揚がることはないだろけど。

それを一晩揚げっぱなしにするんだって。

乳房山とは言わないけど、舟木山ぐらいにはいくらしいよ。前浜からだぜ。

だから次の日に回収する時はぼろぼろになるらしい。

竹や麻糸を取り寄せるといい、絹を使うといい、結構ゼイタクだよね。

でもちょっと想像してみなよ。

正月、門松が飾ってある前浜あたりから舟木山に向かって、いくつも凧が揚がってて、

その下でタマナの羽子板で羽根つきやってて、

そんで、太鼓なんか叩いてごらんよ。

なんか日本酒進んじゃうよね。

と、政治師匠のむかし話しでした。

 

・ワンポイントメモ

「為朝」って、頼朝や義経の叔父さんにあたるんだよ。

身長が2m以上もあって、おお暴れん坊で、弓の名手だったんだってさ。

(そんなこたあ知ってるよって言われちゃうかな。)